「カフェだと思って来ないでください」?! おとかふぇ。ってどんなカフェ??
とにかく変な店だねって言っています。
カフェだと思ってこないでください(笑)
「コンセプトは何ですか??」「何がメインなの??」と聞かれることがありますが、やりたいことをしている店ですね。
(ますますナゾが深まる…。)
実は、もともと私はカフェをやりたかったわけじゃなくて…。
ここでフェレットのグッズを販売したり、飼い主さんとの情報の共有とか、提供をできる場所が作りたかったのが一番最初ですね。
基本的にはフェレット飼いさんたちとのつながりをたくさん持てる場であり、
また、地域の方とのつながりが持てる場になるといいなと思っています……
まさかの運命の出会い
さてさて今回の取材は、愛知県弥富市の前ヶ須にあるカフェ?バー?フェレット好きの集う店?競馬好きの集う店??とにかく何のお店なのかは一概には表現しづらい場所「おとかふぇ。」さんを訪ねてきました。
編集長コジロウとライターさえこが、オーナーの出射(でい)さんを突撃!
-(さえこ) どうしてフェレットを飼おうと思ったのですか??
(出射さん)フェレットは、もともと海外の映画とかで知ってはいたんですけど…まさか本当にいるとは思ってなくて(笑)
実はいつか猫を飼おうと思ってて、何度かペットショップに通い続けていたんです。
そんなある日、急にポツンとそこにいたフェレットが目に入って…半年そこにいたらしいのですが(笑)それから一日中、頭から離れない。よし!それならもう連れて帰るしかないか!!と。
-何年ほど前からフェレットを飼っていますか??
フェレットは8年前から飼い始めました。
飼い始めたときは、いろいろと大変でしたね。
フェレットのための病院も知らないし知り合いもいない。
フェレットグッズが全くなくて、デザインも好みのものがない。
飼ったはいいけどどうしよう??の状態からでしたね。
この子にピッタリのフェレットグッズを求めて!!
始めのうちは関東にフェレットの専門店があることを知って、そこに行ったりしてました。
そのお店のフェスの時に作家さんのブース出展があり、その時飼っているフェレットに合うサイズのハーネスをやっと見つけました。
また、フェレットショー(品評会)というイベントもありますが、そこで販売されるグッズが欲しくて買いに行ったりもしていました。
そのうちに自分たちで欲しいものを作るようになって、「こんなの作ったよー」と、SNSで発信して楽しんでいました。
それが徐々に「それ販売してほしい!」と声がかかり、販売するようになって。
4年くらい前からは、フェレットショーでのブース出展販売もしています。
(店内にはフェレットグッズやフード、出射さんのフラワーグッズ、常連さんの作品などいろんな作品が飾られています。)
フェレット保護活動について
うちでは、多頭飼い崩壊や公園で彷徨っていたところを保護したフェレットと一緒に暮らしています。
実はフェレットは野生で生きることができず、カラスや猫にやられてしまったり病気にかかったりして死んでしまう生き物です。
だから、「迷いフェレット」の情報がSNSなどで発見されると、フェレット飼いさんたちにその情報が拡散され、フェレット保護ネットワークによる捜索隊が結成されて保護に向かいます。警察からの連絡により保護することもあります。
フェレットを保護できたらその足で病院に連れていき、健康な状態になるまでケアしてから次の里親さんに引き渡しをします。
正直、病院代が何十万と掛かるときもあります。その費用は、すべてボランティアで賄われています。
そんな保護活動のためにフェレットグッズ作家さん達が協力してグッズの販売をし、その売上の一部をチャリティーとして保護活動をしている方の支援にあてています。
フェレットの魅力とは
エキゾチックアニマルという部類に入る。
(犬や猫などの一般的なペット以外を指す。フクロモモンガやハリネズミなどなど。)
実は肉食。馬肉ジャーキーなどの高たんぱく食品を食べます。
イタチ科。
ペットとして改良された歴史があるので、警戒心ゼロ!
でも、キバがあるので嚙まれると痛い!!
なのに、フェレット飼いさんは愛情ゆえに噛まれるのが好きな方も…。
それぞれ性格や個性が全く違うので、そこが楽しい。
知られていないことも、まだまだたくさん!
知れば知るほど、奥が深い子たちとのことです。
みんな気になる!「おとかふぇ。」のこと
-それでは「おとかふぇ。」の歴史を聞かせてください
ここは、2020年2月13日の私の誕生日にオープンしました。
もともとこの店は、フェレット繋がりの友達が2019年9月に「ピアノのある音楽カフェ Otocafe(以降、音楽カフェ)」としてオープンした場所だったんです。
音楽カフェオープンの時にお祝いにきたところ、ご縁あって店舗の大家さんにつないでもらいました。それで音楽カフェの2階をお花やグッズ製作のための事務所として借りることになりました。
いろいろと準備を進める中、大家さんから「(昼間の営業だけでなく)夜もお酒を飲めるお店、やってほしいな~。」と提案があって、それなら土日の夜だけ私がバーをやったらおもしろそう!!よし、夜のバーを1月からスタートしよう!って決めたら。
前オーナーが「音楽カフェやめます。」となって…。
-(コジ、さえ)「えぇ~~~~!!」
別のオーナーさんが昼のカフェやるって話してたのにそれもなくなっちゃって…。
そんなこんなで、私がここを譲り受ける形になりました。
2月をプレオープンにして3月を名前を変えてグランドオープンにと予定していたら…コロナですよ。
おとかふぇ。休業による意外な影響
人が集まれない!フェレットショーがなくなる!おとかふぇ。は営業できない!
と、いうわけで緊急事態宣言中、おとかふぇ。は休業していました。
でもその間にマスクを作ってSNSにあげてみたら、また好評で、気づいたらなんと100枚以上製作して販売してました。
あと、演奏発表をする場を失ってしまったバイオリニストと縁あって、休業明けにここで演奏会を開くことになったり。おとかふぇ。に音が戻ってきた~!本当の意味でここがおとかふぇ。になった瞬間でしたね。
おとかふぇ。に行ってみたい!!楽しいおとかふぇ。の歩き方
-どうなってたら営業中とわかりますか??開いてたら営業中ですか?
いやそれが、閉まってても普通に入ってくる人いっぱいいます(笑)
(実際、この取材時は閉店時間中だったにもかかわらず2組ほどお客さんが入ってみえました。)
営業してないけど、「まぁ、じゃあコーヒーだけなら飲んでってください。食事は出せないですが。」の時もありますし。
-もし、「この日使いたい!」があったらどうすればいいですか??
夜でも昼でも、2~3人の利用であっても貸し切りができますよ。
とにかく電話かメールで問い合わせてください。
2日前ぐらいまでには連絡いただけると助かります。
もし休みの日であっても、「対応できますか~?」と聞いてもらえれば、開けられる日もあります。
おとかふぇ。の歩き方(応用編)
イベントをやるのに場所を借りたいとか、ワークショップやりたい時は、相談してもらえれば対応させてもらいます。
「こんなことやってみたいんだけど、おとかふぇ。でできる?」と相談してもらえれば、何かできる方法を探します。
このカフェでは〇〇ができます!!って決めつけたりしてません(笑)
おとかふぇ。の歩き方(上級編)
一応、「今日のメニュー」はありますが、これ食べたいなーっていうのがあれば言ってみてください。もし材料があれば作りますよ。
-出射さんにとっておとかふぇ。とは?
とにかく居心地のいい場所にしたいですね。
ここは癒しの場所でもあり、創造や発想を引き出す場所。
お酒好きな人も、フェレット飼いさんも、音楽好きな人も、馬好きな人にも。
-(馬についてのお話は、また後日…お楽しみに。)
-この記事を読んでくれた人に言いたいこと、メッセージを
「いつ開いてるかわかんないけど、タイミングがあったら一回来てみてください!(笑)」
編集後記
さえこ
どこまでもお茶面な出射さん。
端から見たら逆境レベルの出来事が降りかかってきても、持ち前の明るさと好奇心、好きなことを続ける力でそれを吹き飛ばしてしまうエネルギーが魅力的な方だと感じました。
またおとかふぇ。は、従来のお店のあり方や店員・お客の概念にとらわれることない、空間。なんと言い表していいか分からないけど、懐かしくて新しい場所。
人が人を想うあったかい気持ちが行き交うおとかふぇ。の心地よさが、ファンを増やし続けている理由なのかなと思いました。
コジロウ
地域の人が集まれる場所、いつ行っても安心できる場所が、地域に1つや2つあるといいと良くまちづくりでは聞きますが、ここはまさにそんなコミュニティの基地になりうるとても居心地のいい場所だなって感じました。
出射さんは、とても意思が強い。手段に柔軟性があるので、周りの要望に沿ってなんでも受け入れていけてしまうのだけど、一本の筋は通っている印象を受けました。
場所と運営者。
それがこの「おとかふぇ。」で偶然にも出会ってしまったんだなって、それが弥富市内にあるって、なんともとても嬉しくなりました。
店舗詳細(営業日・営業時間・連絡先など)
- 火、水、日 定休日
- 月、木、金 モーニング 9時半〜11時半
- 木、金、土 バータイム17時〜22時半
様々なイベントや開店状況、モーニング営業などは店頭カレンダー、Facebook、Instagramにて要チェックです!
愛知県弥富市前ヶ須町南本田420-2-1F
080-9492-3810
yydream.cafe@icloud.com
☆フェレットに会いたい方は、一言お声がけください。
体調にもよりますが、連れて来られる時はふれあいができます。
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