最強の排水機!?孫宝排水機場
弥富市は、海抜より低い土地(海抜ゼロメートル地帯)であることは有名なことの1つかもしれません。
豊かな川が流れ、海も近いですが、地盤沈下の影響もあって、市内のほとんどが海よりも低い土地なのです。
このため、豪雨や川の氾濫、津波などが発生すると、高所の避難場所が少なく、水も自然には流れていかない地域となるため、洪水水害は不安要素の一つです。
■木曽川浸水予測ハザードマップhttp://www.city.yatomi.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/000/521/kisogawa200509.pdf
豪雨や川の氾濫で、海抜ゼロメートル地帯が水であふれたらどうするのでしょうか。
「排水機」で人工的に水を吸い上げて、川や海に流してあげる必要があるのです。
この排水設備、愛知県と弥富市が連携し、県下有数のかなり強力な設備が構築されています。
それが新孫宝排水機場。
排水性能は、「排水パイプ直径2.4m 排水毎秒28t 25mプールを約15秒で排水」
とのこと!!
(斜体部を「まちたんけん」さんから引用 http://blogs.yahoo.co.jp/happy50sclub2003/65446083.html)
25mプールの水を15秒ですよ。すごいパワーですね。
もはや「真・孫宝排水機 様」ですよ。市を水から守る神です。
水害の発生時、この排水機で市内を横断する近鉄線から南側エリアの水を日光川へと吸い上げて流し出していきます。
下手に設備が整っていない県内他市よりも、危険視されている弥富市の方が、万が一の発生時も短時間で排水されるようです。
新孫宝排水機場を、先日、弥富市サポーターの会のツアーで見学しました。
排水機を動かして頂きましたが、私の持っていたイメージよりは、ずっと静かなエンジン音で、川の上流から下流へとドドドドっと水を流していきました。
少しだけですが、ポンプ動作時の動画も撮影しました。
排水機場の屋外には、古くなったタービンやエンジンが展示されています。
こんなに大きなフィンで吸い上げているのですね!
水害は発生しないことが一番ですが、海抜マイナスの弥富では発生確率は上がってしまうもの。
そのときの備えが、ここまで強力に用意されているのは心強いですね。
そしてこの新孫宝排水機場は、洪水等の発生時には高台として避難にも利用可能です。
参考
http://blogs.yahoo.co.jp/happy50sclub2003/65446083.html
https://www.city.aisai.lg.jp/cmsfiles/contents/0000007/7848/[15].pdf
http://www.city.yatomi.lg.jp/kurashi/1000511/1000512/1000521.html
by コジロウ(編集長)
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