2019/11/8 馬場真一さん講演会参加レポート「自己を整え人生を豊かにする心の在り方」

2019/11/8(金)に、「お母さんの会@弥富」さんが主催するイベントとして、馬場真一さんを山口県から弥富にお招きし、「自己を整え人生を豊かにする心の在り方」と題した講演会が開催されました。

場所は南部コミュニティセンター。


学んだことは実践もしてほしい

最初は、お母さんの会@弥富の主催者 伊藤美咲さんから冒頭挨拶。


今回は、お母さんの会のスタッフやお手伝いメンバーを含めて12名で運営をされていて、聴講申込者はなんと38名。

失礼な話ですが、弥富で開催する講演会にこんなに熱心な方々が30人を超えていらっしゃるんだと、本当に感心しました。馬場さんの求心力と、会の運営力の賜物ですね。


美咲さんからは、お母さんの会の概要紹介の後、「今日学んだことは、実践してほしい」という言葉とともに、講演会の後日には振り返り会を実施して行動に移すという話がありました。すっごい前向き!

講演会の準備段階の打合せでは、馬場さんと美咲さんの間では「あれも話したい」「この話もしてほしい」とやっているうちに4時間必要な講演のボリュームになってしまい、相当圧縮して1.5時間に収める内容にできたそうです。


講演スタート「問題の持ち主が解決策も持ち合わせている」

<概略プロフィール>

馬場真一(ばばしんいち)さん

  • 1970/12/23生まれ、48歳
  • 長崎県出身
  • 学生時代にベンチャー企業を創業
  • ミスユニバースジャパンメンタルトレーニング
  • 民間企業や地方公共団体等への研修多数
  • 2012年より東京から山口県に移り、古民家にて心の在り方に沿った生き方を実践中
  • 本質と向き合う「実現力養成講座」を軸に全国で活躍中
  • カウンセリング29年、クライアント1,500人以上、向き合った時間47,000時間以上


いよいよ馬場さんの登壇です。

最初に簡単な経歴からお話しされました。

馬場さんがまだ学生だった頃、馬場さんのお父様がメンタルヘルスの病気になられ、「心が疲れる」ということに興味を持ったそうです。

以来、メンタルヘルスの専門家として東京で活躍したのち、自分のしたいことを持続可能な社会を実現していくために、心の在り方を追求、東京から山口県に移って100年越えの古民家で暮らされています。


多くのクライアントに寄り添うカウンセリングをしつつ、大事にされているのはクライアント自身が持つ問題をしっかり聞き出し、自分自身がどう解決していきたいのか、どう在りたいのかを一緒に引き出していくこと。

「こうすべき」「こうであらなければならない」ということは言わず、その人の本質を引き出して、解決へ持っていくスタイル。


問題の持ち主は、実はその解決策も持っている」という言葉はとても勉強になりました。


自分の現在地を知るワーク

馬場さんの講演では、途中途中で多くの問いかけやワークがありました。

最初の問いかけは「今日の講演で何が手に入ると嬉しい?」です。

なんとなく講演を聞くのと、「こういうことは知りたい」「これがゴールだ」と決めてから聞くのは全く結果が違うようで、講演の前に今の悩みやどういうことを知りたいのかを整理していくのが重要。


そして次はワーク。「自分の現在地を知る」。

自己成長や家族、お金などいくつかの観点に今の満足度を点数付けし、自分の心の満足度合いをはっきりさせます。


そしてその結果を周りの参加者と話をして共有します。


このワーク、数値化できるということは理想があるということであり、理想と現実のギャップをしっかり認識することにつながるのだそう。

加えて、自分と対話した後に他人と話すことで、さらにはっきりと自分の思いが広がっていく効果がある。


「べき」に縛られない、自分の気持ちを知る

多くの人はだんだんと「こうするべき」「ああしなければならない」という言葉に縛られていく。そればかりだと、気持ちが萎縮し、最悪の事態や失敗を免れるための消去法的な選択肢を選びがちになるのだそう。

そうではなくて、そういった縛りの中でも「本当の自分はどう感じたのか」と自分が思ったことに向き合うことが大切。


自分の可能性を信じて行動する。

「人はそもそも成長したい生き物」であり、「生まれながらに前向きである」そうです。


そうやって自分を認め、自尊が高まることによって初めて他者も受け入れられる。

自分が「べき」に縛られていると、他者にもその「べき」を求め、縛りに行ってしまうそうです。

上司と部下、親と子などの関係で、今一度「べき」で縛っていないか、自己を認めて他者を受け入れているか、それを考えてほしいと。


世の中、コンプライアンス遵守意識の高まりやSNS等を通した情報公開の一般化などで、どんどんルールや社会的理想に圧迫されやすい社会になってきていますが、「生まれながらに前向き」、とても大事な考え方だなと感じました。


自己のうち「自」は変わらない

「自己」という単語において、「自」は自分の本質や理を示し、これは一人一人に存在し、いきていく中で変わっていくことはない。一方、「己」は性格や気質、強み、癖、感覚などを示し、いきていく中で変わっていくものである。


気持ちの中心、ど真ん中に「自」が存在していて、それを「己」が取り巻いている。

「己」を尊重するだけでも騙し騙し生きていけるが、何かモヤモヤして本当の満足には繋がらない。「自」で感じることを尊重することこそ、人生の豊かさにつながる。


お金儲けだけして、外見だけは良く見せても、何か満足できないというのは、お金や外見というのは「己」の満足にしかなっておらず、その人の「自」つまり本質が満たせていないからなのだそう。

反対に、他人から見たら貧しそうであっても、心の満足は豊かな人はいて、そういう人は「自」が見えていて満たせているからということ。


一歩進めば一歩の境地

その他、理を整える「整理」の話、「レジリエンス(立ち直る力)」の話、歯科衛生士がメインの歯医者さんの話、自立心の話、「怒りは第二感情」の話、「状況と状態」の話など盛り沢山で講演終了時間を迎えてしまいました。


最後のメッセージは、「一歩進めば一歩の境地」という自分の在り方を選ぶために一歩踏み出して行動してみるための言葉でした。


馬場さんの講演は、面白おかしく進みながらも柔らかくて強いメッセージが発せられるものでした。

何か具体的な上手く生きるための手段が与えられるわけではないのですが、しかしそれでも今すぐ自分と対話してみて行動を変えてみようという非常に前向きな気分になるもので、「問題の解決策はクライアントの中にある」という最初の言葉がよく理解できるものでした。


懇親会もセットで開催

講演会の後は懇親会。

お弁当を食べながら、馬場さんも交えて参加者が円になって楽しく話します。

講演を聞いた直後の頭の興奮が収まらないうちに参加者同士で話ができるのはいい取り組みだなと思いました。


講演会中も懇親会中も、お母さんの会ならではというか、託児スペース、授乳スペース、遊びスペースが用意されていて、子連れでも安心して勉強に向き合える環境になっていたのもよ素晴らしいなと感じました。


馬場真一さん、お母さんの会@弥富をチェック!

大変貴重なイベントとなった今回の講演会。

少しは良さが伝わりましたか??


気になったよという方は、ぜひぜひ馬場真一さんと「お母さんの会@弥富」さんの今後の活動をチェックしてイベントに参加してみてくださいね。



コジロウ

弥富市非公式Webメディア「やっとみつけた、弥富」編集長です。
http://yatomi.localinfo.jp

愛知県弥富市在住。
1984年生まれ。


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