【インタビュー】弥富ママファーム代表 大内 郁望さん

弥富ママファーム 代表 大内郁望さん

  • 大内郁望(おおうち いくみ)さん
  • 1986年生まれ
  • 愛知県碧南市出身
  • 2016年11月 結婚を機に愛知県弥富市へ移住
  • 1児の母
  • 趣味 健康関連の情報収集
  • 弥富の好きなところ お母さんの会があること、大好きな友達がいること


青空の下で親子が土に触れながら、美味しいお野菜が作れたら...

こんにちは、ライターの美咲です。

今回は、私も所属している、『弥富ママファーム』の立ち上げメンバーの皆さんにインタビューさせて頂きました。

(右から、りな、ちよ、あきこ、いくみ、美咲)


(美咲)-- 今日は畑日和のいいお天気ですね、どうぞよろしくお願いします。

(全員)よろしくお願いします。


-- 早速ですが、ママファームを始めたキッカケを教えてください。

(いくみ)はい。私はもともと、自然の中での育児に興味がありまして、友達の畑を手伝いに行ったり、自然栽培を学びに行ったりしながら、自分でもAMAKARA塾の畑を借りて農作業をしています。



お母さんの会@弥富のお茶会やイベントによく参加しているのですが、畑の話題が出ることも多くて、みんなで一緒にやれたら楽しいね!と話していました。

その矢先に、メンバーの りなちゃんが「親戚の使ってない畑があるので、そこでやらないか?」と提案してくれて。

みんなで集まって、青空の下、親子が土に触れながら、美味しいお野菜が作れたらいいな、という想いで、2020年7月にスタートしました。


-- 畑好きのメンバーが集まってスタートしたんですね。実際にやってみてどうですか?

(いくみ)とにかく楽しいです(笑)「農薬や化学肥料を使わずに安心安全なお野菜を子どもたちに♡」という想いが全員にあったので、それを実践しています。

私は初心者なので、経験のあるメンバーが中心になって、アイディアを出しながらみんなで頑張っています。

この土地は3年程、耕作放棄地だったので、草も伸び放題でした。草を刈って、耕運機で耕して…というところから始めて、何とか畑らしくなってきました。


まだスタートしたばかりなので、土の実力もわからず、どんな作物が育つのかも手探りです。大豆の種を植えて、上手く芽が出てみんなで喜んでいたのですが、次に畑に行ったら鳥に全部食べられて無くなっていました(苦笑) 

じゃがいもを植えたら予想以上に水はけが悪く、種芋が全部腐ってしまったこともあり、失敗と学びを繰り返しながら試行錯誤しています。

『ちょっと目を離せる時間』があるのが息抜きに

-- 力を合わせて頑張っているのが伝わってきます。他のみなさんはどうですか?

(ちよ)私は弥富に引っ越してきて2年経ちます。前は兵庫県の山の中で、友人達と自主保育をしていました。子どもたちが山を走り回ったり、畑で火を焚き、ごはんを作ってみんなで食べたり、自然の中で伸び伸びと育児をしていました。

弥富に引っ越してきて、山はないのですが、こうやって畑にみんなで集まれる環境があるのは本当に有り難いです。子どもたちが楽しそうに遊んでいるのを見ると、自然とこちらも笑顔になれます。


(りな)私も子ども同士が楽しそうに遊んでくれているのが本当に嬉しいです。うちにも自分の畑があるのですが、子どもと2人だと、抱っこ抱っこと甘えてきて、全然作業が進まないことがよくあります。

でもココだと、子ども同士でも遊んでくれるし、他の大人の目もあり、『ちょっと目を離せる時間』があるのが息抜きになりますね。畑に関しても、私は独学でやっているので、他のみんながやっている栽培方法がとても参考になります。

あぁそうやってやればいいんだ!と大発見の連続です。


(あきこ)私も野菜の育て方を教えてもらえてとても勉強になっています。私はプランター栽培しかしたことがなく、超初心者なのですが、みんなが優しく教えてくれるので楽しめます。

また、気心の知れた仲間と定期的に会える場があるというのは、お母さんたちの安心感にも繋がると思います。メンバーになったら必ず参加、という固い感じではなく、用事がある時や子供の体調が悪い時はお休みできます。

月1ペースで来るメンバーもいますし、それぞれのペースで参加出来るのも魅力ですね。とはいえ、楽しいので結局は毎週来ちゃってますが(笑)


-- あきこさんは保育士さんをされていたとのことですが、元保育士から見て、畑のいいところはありますか?

(あきこ)一番の魅力は、幼児期に伸ばしておくといい五感(見る、聞く、嗅ぐ、触れる、味わう)がフル活用される場所であることですかね。

乳幼児期は感じることが本当に繊細に研ぎ澄まされているので、たくさん感じて五感をどんどん伸ばしてあげたい時期です。

今は五感を使う場所や経験がどんどん減っているので、それが全て感じられる畑って素敵なとこだなと改めて思っています。

弥富市は畑や田んぼがたくさんありますし、身近にこんなにいい環境があるんだよーって伝えたいです。

とんとん拍子で小学校とコラボレーションして授業をすることに

-- ありがとうございます。小学校の授業に関わることになった経緯も教えてください。

(いくみ)はい。借りた畑が小学校の隣だったので、いつか小学生と一緒に畑をやりたいね、とみんなで話していたんです。

そうしたら、あきこちゃんのお友達が弥生小学校の先生をやっているとのことで、私たちの活動のことを話したら、是非コラボで授業をしたい!と言ってくれて。

トントン拍子で話が進み、活動をスタートして、2ヶ月後には、4年生のみなさんと大根の種まきをしました。発芽を見て、間引きをして、12月に1人2本ずつ収穫をしました。

できた大根を一本は家に持ち帰り、もう一本は給食に出してもらいました。献立の調整をして頂き、管理栄養士さんや調理員の方には本当に感謝です。

(中日新聞社様 掲載許可済み)


掲載元:http://yayoi-e.yatomi-schoolnet.jp/category/letter/class-letter-child/4nen/


1回だけの授業でなくて、4回シリーズだったので、生徒さんとの距離がどんどん縮まっていくのが分かって嬉しかったです。


■弥生小学校の記事

1回目(2020/9/16)

2回目(2020/9/23)

3回目(2020/10/14)

4回目(2020/12/2)


私達なりに、畑を通して伝えたいことがあり、どれだけ伝わったかは分かりませんが、親や先生以外の『地域の大人』に触れる機会が生徒さんたちにとって、少しでもプラスになっていたら幸いです。

何より、子どもたちがとても楽しそうに大根を育てていた姿が可愛かったですね。

自分で作った野菜が、給食や晩ご飯に出てくるという体験が、何かしら子どもたちの良い記憶として残ったら嬉しいです。



-- ありがとうございます。素敵な活動ですね。今後の展望を教えてください。

(いくみ)今後も、今のペースで活動を続けながら、関わってくれる人を増やしたいです。この畑は小学校だけでなく、保育園や支援センターや児童館も近いので、例えば支援センターで遊んだ後に畑でお昼ご飯を食べて帰るとか、保育園の帰りに親子で野菜を収穫してそれを晩ご飯で食べるとか、そんな風に生活の一部になってくれたらいいなぁと想像しています。

また、小学校での授業がとても楽しかったので、他の小学校の生徒さん達や、保育園の園児さんたちとも関わって、地域全体が活気づくようなお手伝いをしていきたいです。

イベントを企画して、気軽に来て欲しい!

今年は何とか大豆と大根を収穫することができたので、年明けにはその大豆を使って味噌作りを計画しています。

来年は芋掘りなど親子で楽しめるイベントも企画したいです。

まずは見学だけでも構いませんので、気軽に遊びに来てくださいね。


-- これからが楽しみですね!ありがとうございました。


■弥富ママファームさんへのお問い合わせは、伊藤美咲さんまで

yatomiokasan@gmail.com





コジロウ

弥富市非公式Webメディア「やっとみつけた、弥富」編集長です。
http://yatomi.localinfo.jp

愛知県弥富市在住。
1984年生まれ。


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