認知症サポータが30人以上誕生!「弥富市 認知症サポーター養成講座」2017/2/4開催


認知症サポーターとは

認知症サポーター」「オレンジリング」。

あなたは聞いたことがありますか?


認知症サポーターとは、「認知症を正しく理解し、認知症の方やその家族を温かく見守る応援者」(本講座資料より)です。

認知症を有する高齢者の国内人口は400万人を超え、"予備軍"を含めると800万人近い数字になるそうです。


増加する認知症の方々に対応するため、既に医師会では当たり前の知識と考えられており、愛知県下では「認知症対応力向上研修」が推進され、認知症の方と接するための知識を持つ医師が増えている状況になっています。


このような取り組みを一般市民にも拡大し、認知症の方が暮らす街で、隣人や近所付き合い、あるいは商店、交通機関といった公共の場で助け合うサポーターを増やすことを目的に「認知症サポーター養成講座」が開催されています。


認知症サポーターには、養成講座修了後、手首につける「オレンジリング」が配布されます。オレンジリングは、「認知症に対する理解がある」事のアピールとして機能し、認知症の方もしくはその家族が何か支援してほしい時に声を掛けやすくなります。


例えば、認知症の方は、突然自分がどこにいるのか分からなくなることがあるそうです。そういった方が夫婦で街に出かけた時、例えば旦那さんが軽度の認知症の場合、奥様が旦那さんのトイレに付き添うことができませんが、一人で行かせるのは怖い。そんなときに男性の認知症サポーターがいれば、トイレに付き添うことができます。

認知症サポーターは、誰でも基礎的な知識を身につけて、普段の生活の中でのちょっとしたお手伝いをする、そんな仕組みです。


認知症サポーター養成講座を開催

2017/2/4(土)に、弥富サポーターの会が主催し、弥富市社会教育センターにて、「認知症サポーター養成講座」を開催しました。

弥富市地域包括支援センターの末藤センター長にお越しいただき、なんと無料で講座をしていただきました。

末藤さんは、認知症サポーターの推進に、非常に意欲的に取り組まれておられ、5人以上の参加者がいる団体・組織等であれば、無料で講座をされているそうです。すごいですね。


弥富サポーターの会では、これまで弥富市という地域をよりよくするために「お茶会」「弥富を知るツアー」などを企画してきましたが、今回はより具体的に地域を住みやすくするための活動の1つとして認知症サポーターになることを決めました。

弥富サポーターの会のメンバーに限定せず、広く参加者を公募したところ、なんと30人を超える参加者が集まりました。


末藤さん曰く、「こんな天気の良い日に遊びに出掛けず、多くの人と話をして、真面目に勉強しようとする」その姿勢と行動だけで脳に刺激が多くなり、認知症の予防になる、とのことでした。


ミニライブで認知症の現実を知る

養成講座の前に、「介護」や「認知症」をテーマにした歌のミニライブを行いました。

ライブは、弥富市広報大使のやとみまたはちさんと、またはちさんの主宰する劇団の劇団員 中西桃子さんによるものです。

中西さんは、普段は民間のデイサービスに勤められており(副所長さん!)、15年近く介護に携わっている方で、非常に真剣に介護に向き合っておられる方です。

その中西さんが、介護業務をすることを通して感じたことを歌にしています。

介護の現実を知らない方にもしっかり伝わるようにと、「笑い」を誘う歌「KAIGO」に始まり、高齢の方が命より大事(!)なものを歌った「大切なもの」、そして涙する方が続出の「私という人」の3曲を披露していただきました。


動画は、笑いの1曲目、「KAIGO」です。
ぜひご覧ください。


毎日の介護に奮闘されている方だからこそ歌える、非常に貴重な体験を歌にしたライブでした。


そして養成講座へ

ミニライブの後、90分の養成講座となります。

末藤センター長は、養成講座の百戦錬磨ということで、話は理解しやすく、ためになる具体的なデータや笑いを誘う投げかけなど、とても面白い講座でした。


認知症を患うと、時代や日付/曜日がわからなくなり、周りにいる人も誰かわからないので頼ることもできず、ゴミを出すことができなくなって、ゴミ屋敷化していくという話は衝撃でした。

弥富市内でもゴミ屋敷が年間10件程度あるそうです。空家問題も多く聞きますが、ゴミ屋敷問題も今後さらに増加しそうです。

講義の中で、大友式認知症予測テストが実施されました。これは10個の質問に対して自分が当てはまるか否かを選択し、当てはまった項目の合計点にて「将来的に認知症を患うリスクの高さ」が判断されるものです。

リスク低(正常)となった方が多く、末藤さんの「正常だった方は手を上げて」の問いかけに自信満々に手をあげる方がいる一方で、「要注意」の判断となった方もおられました。

その日の気分でも結果が変わること、自分自身だけではなく、家族などにもチェックしてもらうことなども説明いただき、それでも「要注意」「要診断」となる方は、病院の検査を早期受診することが推奨されました。


弥富市近辺では、「認知症疾患医療センター 七宝病院」「専門外来 海南病院老年内科」等が専門機関として紹介された上で、「認知症対応力向上研修」によって、認知症に理解のある医師が増えていることを説明いただきました。

まずはかかりつけの医師に相談することがお勧めとのことです。


相談できる場所、地域包括支援センター

地域包括支援センターは、65歳以上の市民の生活を支援するセンターとして、「健康づくり(介護予防)」「医療と介護のまちづくり」「詐欺や虐待の解決」を主に実施されている市の施設です。


高齢の方の生活に関する困り事を相談するための駆け込み寺であると同時に、今回の養成講座開催の相談など、地域をより住みやすくする活動の支援もしていただけます。

困ったことがあれば、すぐに話をしてみましょう。

弥富市地域包括支援センター

  • 本所:海南病院 総合相談センター 0567-65-5521
  • 北相談窓口:総合福祉センター 弥富市社会福祉協議会 0567-65-8001
  • 南相談窓口:十四山福祉センター 0567-52-3800


認知症サポーターが誕生

講座の修了後、参加者全員でオレンジリングを身につけ、集合写真を撮りました。

まだまだ弥富市では特別な存在ですが、認知症への理解、オレンジリングが「当たり前」のものになっていくと良いと思います。


ミニライブをしていただいた中西さん曰く、介護の仕事をしていると、周りから「大変だね、すごいね」と言われるようで、その言葉の続きには「私にはできないけど/私には関係なけど」が想像されるのが気にかかるそうです。

家族が認知症を患う可能性は、ほとんどの家族に存在し、ある日突然、自分がその当事者になるかもしれないものです。だからこそ、自分には無関係、介護職員に任せるもの、と敬遠せず、普段から学び、当たり前のことにするのが望ましいとのことでした。


養成講座はフォローアップも大切で、何度も受講したり、介護の場に触れていくことでより一層知識を深める活動が必要です。


今後も養成講座や体験イベントを企画していきます。

あなたもオレンジリングしてみませんか。

養成講座の相談は、地域包括支援センターへどうぞ。


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